消費者機構日本(COJ)は、消費者被害の未然防止・拡大防止・集団的被害回復を進めます

申入れ・要請等

医療法人社団 翔友会(品川美容外科)への申入れ等に関し、取り組み終了を通知しました。

 当機構では、医療法人社団 翔友会(品川美容外科)に対し2014年10月に溶ける繊維を使用したフェイスリフト施術である「フェザーリフト」「ロイヤルリフト」「フェイスアップ」に関するウェブ上の広告表示及びBMC会員価格に関するウェブ上の広告表示について、景品表示法における優良誤認表示及び有利誤認表示と考えられた為、是正の申入れを行っておりました。また、退去妨害と考えられた勧誘行為についても是正の申入れを行っておりました。

 そして、その申入れに対する相手方からの回答並びにそれに対する再質問及び回答といった一連の経緯を当機構ウェブサイトにて公表してまいりました。※末尾のリンク先参照

 当機構からの申入れに対し、一部の事項については速やかに改善がはかられましたが、反論のあった事項もありました。そこで、2015年2月に相手方からの再回答を得た後、当機構では苦情の発生状況とウェブサイトにおける表示の推移を確認しておりましたところ次のような状況となっております。

1.苦情の状況

 2015年4月以降2017年3月までのところ、当該事業者の溶ける繊維を利用したフェイスリフト施術に関する苦情は、当機構が把握している限りでは、逓減傾向にあります。

2.回答及び対応状況

  1. (1) BMC会員の制度については一定の変更が行われました。
  2. (2) 退去妨害行為についてはこれまでも行っていないし今後も行わないとの反論がありました。苦情については上述のように当機構が把握している限りでは、逓減しています。
  3. (3) 溶ける繊維を使用したフェイスリフト施術の広告表示については効果はあり、効果がないというのであればその立証を当方に求めるという反論がありました。現状、当該医院のウェブサイトにおいては、溶ける繊維を使用したフェイスリフト施術の効果の持続性について強い期待を抱かせる表現は見られなくなっています。
  4. (4) 「手術不要」「世界レベルで認められた」という表記が削除されました。

 その他、2017年6月時点で確認したウェブサイトの表示については、当機構が申入れの対象とした施術の一部について、ウェブサイト上の案内が取りやめられています。

 以上の状況をふまえ、当機構は本件についての取り組みを終了することとし、2017年7月31日に当該事業者の代理人に対して、その旨通知しました。

※これまでの公表のリンク先

2014年10月8日
品川美容外科(医療法人社団翔友会)に対して、優良誤認表示、二重価格表示及び退去妨害の差止を求めました!!~消費者のみなさん、情報提供をお願いします。~
2015年1月13日
品川美容外科(医療法人社団翔友会)から回答が来ました。
同回答に対する当機構の考え方の説明と再度の問い合わせをしました。
2015年4月7日
品川美容外科(医療法人社団翔友会)から再質問に対する回答が来ました。