株式会社エスタの「スピーナコリー公式オンラインショップ」の表示において、「定期便代金最低総額」が明記され、また「最低購入回数」が明瞭に表示されるなど、表示が改善されました。
当機構は、株式会社エスタに対して、「スピーナコリー公式オンラインショップ」の表示内容の改善を求め、2017年10月13日付で「申入並びに要請書」を送付いたしました。
申入れと要請事項の概略は次のとおりです。
申入れ事項
〇期間限定の割引価格が期間を経過した後も継続的に続けられていることが有利誤認表示に該当すると考えられるため改善すること。
要請事項
下記の点について改善すること。
- ①定期購入であることを知らせる「最低3回の受け取りをお約束頂いている」旨の表示が極小の文字ポイントで表示され、見過ごしやすいこと。
- ②公式オンラインショップにおける「合計3回の購入をあらかじめお願いしている」「注文後キャンセルや返品は原則お断りしている」旨の表示は、長いスクロールをした最後の方に表示されていること。
- ③解約方法について具体的な説明がなく、長いスクロールをした後の最後の方の「注意事項」の中に表示があること。
- ④申込みの最終確認画面の中に、定期購入に必要な回数や金額等の条件が記載されていないこと。
株式会社エスタから平成29年11月15日付で「回答書」と改善後の公式オンラインショップの写しが送付されました。「回答書」及び公式オンラインショップの写しの中では、申入れ事項の期間限定表示については削除され、また要請事項の各項目について下記のとおり改善対応した旨が回答されていました。
- ①注文フォームに「毎月定期便について」との見出しをつけ、文字ポイントを大きくして注意書きを記載した。
- ②①の対応に加え、キャンセルのお断りの旨は、注文内容確認フォームの注文完了ボタンの上に目立つように注意書きを記載した。
- ③注文フォームに「毎月定期便について」との見出しをつけ、文字ポイントを大きくして注意書きを記載した。
- ④確認画面の「ご希望箱数」の欄に「代金」「定期便条件」「定期便代金最低総額」「解約方法」を記載した。
平成29年11月15日付「回答書」及び公式オンラインショップの写しはコチラ
当機構では、株式会社エスタからの回答を評価する中で、申入れ及び要請事項について改善が図られていることは確認できたものの、更に下記の点について改善を求める必要があると判断し、2017年12月5日付で「要請書」を送付しました。
要請事項
- ①申し込みの最終確認画面での表示を、消費者庁が作成している「インターネット通販における「意に反して契約の申込みをさせようとする行為」に係るガイドライン」に沿った表示となるよう改善すること。
- ②「毎月定期便について」の見出しの中の注意書きについて、見やすい色に変更すること。
株式会社エスタから平成30年1月4日付で「回答書」が送付されました。「回答書」の内容は、当機構からの要請に対して次のとおり改善を行ったとのものでした。
- ①「代金」「定期便条件」「定期便最低総額」「解約方法」について、文字サイズを大きくし、赤字で目立たせ、わかりやすく目につくように改善した。
- ②「初回を含め最低3回」「次回商品到着日の14日前」の文字色を赤字から白字に変更した。
当機構では、上記の回答を受け、「スピーナコリー公式オンラインショップ」での表示が改善されていることを確認しましたので、下記の点の改善を要請し、協議を終了しました。
- ①「定期便解約通知書」について、初回送付時に同封するだけではなく、3回の商品送付時に全て同封すること。
- ②利用規約に記載されている電話での解約について「毎月定期便について」の中でも記載すること。また、解約の通知方法が「定期便解約通知書」の郵送のみに限定しているため、解約方法の選択肢の拡大(メール、ウェブでの解約フォーム等)を図ること。
なお、協議終了にあたり当機構からの申入れ事項について改善内容を双方で再確認することを目的とした「合意書」の締結を平成30年7月4日に株式会社エスタに提案しましたが、現時点において回答はありません。